1995年1月17日、あの日から25年が経ちました。阪神淡路大震災…この25年の様々な想いを込めて、「追悼の集い」を開催致しました。会場である御影神愛キリスト教会は、深い深い神様の臨在に包まれ、25年にふさわしい慰めと前を向く静かな希望を与えられた時となりました。この追悼の集いを、私はきっとこれからの人生の折々で思い出すでしょう。
「あっという間」とは絶対に言うことのできない、重い、意味のある25年でした。弟の命が地に落ちて、やがてその種が芽を出し、豊かな実を結んでいることを見ることのできた日々。。。全員で立ち上がって黙とうを捧げた時、その静けさの中に、神が優しく一人一人を抱いておられることを感じました。
「人生の海の嵐に」の賛美を全員で捧げた後、NHK作成の映像を見ました。当時のことを生々しく思い出しましたが、どれほど大きな震災かを忘れないことも大切だと思います。そして震災でご自宅が半壊となり、避難所生活を余儀なくされた内田省司さんよりお証を頂きました。
続いて、神戸市在住のフルーティスト辰巳玲子さん、ピアノの田上文子先生によって、聖歌の演奏をお捧げ頂きました。天に響く音色に心癒され、私自身も豊かな励ましを受けました。
黙祷の後、追悼の賛美を捧げさせて頂きました。主の御手がお一人お一人に、そして日本の地にありますよう祈りつつ歌いました。涙の祈りを主が受け取めて下さることを信じて。。。
最後に、豊田信行先生より追悼のメッセージが語られました。ダビデの祈りを通し、また中村さちさんのお嬢さんの死を通して語られたメッセージは聞く者の心を打ちました。日本中の人々に聞いてほしいような深いメッセージでした。
閉会の祈りは、御影神愛キリスト教会名誉牧師の杉本先生です。力強い主への叫びのような祈りでした。25年の節目の時に、このような会を持つことができた恵みを主にしみじみと感謝しています。ここからまた新たな一歩を踏み出していけるような気がします。
その夜は、世界的指揮者佐渡裕さんの追悼音楽会の機会が与えられました。この日の恵みを心に受けて、改めて神の戸である神戸から、日本各地の被災地へ、そして日本のお一人お一人の心へ、イエス様の愛、天の故郷の希望が届きますよう切に祈り続けています。
(世界的指揮者:佐渡裕さんと共に、1月17日の夜の追悼音楽会にて)